(KSN俳句の会改め)
(KSN俳句の会改め)
| シニアあすなろ句会は毎月原則第二木曜日午前 場所：ささえ愛センター一階 |
 |
令和3年10月 |
| ① 神野祐紀雄 |
・口元に素麺据へて菊の棺 |
| ② 遠山園生 |
・光秀や田んぼアートの稲の主 |
| ③ |
・高原の風惜しみなき松虫草 ・癒えぬこころ抱きし山路濃りんどう |
| ④ 新城岩夫 |
・秋空の広がる野辺にわれひとり ・ウルマンよ八十路の青春彼岸花 |
| ⑤ 中根弘子 |
・文机に季寄せならべし獺祭忌 |
| ⑥ 池上悦美 | ・柿日和甘い渋いと問ふてみる ・初もみぢ寺に律儀な壁塗り師 |
| ⑦ 加藤初代 | ・法事終へ山門くぐる秋の風 ・芋の露揺らす葉支ふ媼の手 |
| ⑧ 加藤太一 | ・落し文庭木にあまた下がりおり ・錦鯉池を被いし簾置く |
| ⑨ 長谷川弘代 | ・黄昏の秋明菊の白さかな ・新米やいつもと違ふ水加減 |
| ⑩ 西尾えり子 | ・話し込む隣家の声や秋の昼 ・山法師柔らに熟れて振り落とす |
| ⑪ 三浦鏡子 | ・蛍草咲く側溝や泥の中 ・列車待つホームの端に秋の雨 |
| ⑫ 磯村通子 | ・星月夜一杯つきのコンサート ・母の忌やことことことと小豆炊く |
