KSN俳句の会
(KSN俳句の会改め)

 
 シニアあすなろ句会は毎月原則第二木曜日午前  
  
場所:ささえ愛センター一階


       令和3年1月
① 神野祐紀雄

・オカリナと木枯らしの声葬送す
・枯葉手に名前訊ぬる児は三歳

② 遠山園生

・若水を汲むは老いても父の役
・初暦まづは記念日書き込みぬ 

青木志津 ・チラシ裏メモる一句やひのぬくし
・鍬はじめ八十路もここで遊びたし

④ 新城岩夫  冬うらら詩を読む舞台市長賞
・コロナ禍に悲しき地球冬の月

⑤ 中根弘子

・尖りくる風あつめてや虎落笛
・宝石を空いっぱいに冬花火

⑥ 池上悦美 ・買初の松阪牛の振舞ひぬ
・寒に入る掛布にもぐる老インコ
⑦ 加藤初代

・冬越しや籠る場所得て四畳半
・枯木星向け渡りくる宇宙船

⑧ 加藤太一 ・八十路なるとにもかくにも屠蘇祝ふ
・正月も犬の訓練母代り
⑨ 長谷川弘代 ・山茶花の散り敷く小径空き屋敷
・草を食む冬装束の馬二頭
⑩ 西尾えり子
池廻る足音静か冬野かな
・時雨るるや家の中こそ賑はしき


三浦鏡子 ・バイク音止みて賀状を受け取りぬ
・竹刀持ち袴りりしく寒稽古
 ⑫ 磯村通子  
・新聞紙の似合ふ焼き芋抱へ込む
・あがきても迫りしコロナ雪しまく


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