KSN俳句の会
(KSN俳句の会改め)

 
 シニアあすなろ句会は毎月原則第二木曜日午前  
  
場所:ささえ愛センター一階


       令和2年8月
① 神野祐紀雄

・西瓜切る母の手元に集まる瞳
・外出の自粛と余生冷し酒

遠山園生

・苦瓜を朝な夕なに数へをり
・入所せし友の知らせや星月夜

青木志津 ・梅雨明けや瀬戸の街湧く聡太の画
・稚児らの自由に育てねぢりばな

④ 新城岩夫  サンチャゴへ巡礼の旅夏の夢
不揃ひののコーラス夢覚むる
⑤ 中根弘子

・軒川を浮いて漂ふ夏灯り
・打ち水の路地の奥より三味流る

池上悦美 床飾るあさがほの紺濃茶かな
暑さにも守る千年薬師様
⑦ 加藤初代

・荒南風にきしむ座敷やわび住まひ
・風鈴や闇夜の空気震はせり

⑧ 加藤太一 ・雪舟忌八方にらみの達磨の画
・金沢の由来は泉兼六園
⑨ 長谷川弘代 ・出で来るや魔法のような梅雨菌
・ジム帰りヘッドライトに月見草 

⑩ 西尾えり子
やはらかや丑の日過ぎの鰻食ぶ
焼き茄子の黒き皮取りヘリの音

三浦鏡子
・亡き人を偲ぶ風鈴三回忌
・腕まくり卒寿の夫の髪洗ふ



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