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平成29年1月 |
①神野祐紀雄 |
・長幼の序わきまへて日向ぼこ
・水鳥の斃れ閑散動物園
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②丹羽しづ子 |
・異国語の溢る五合目冬の富士
・御幣立つ産土の杜淑気満つ
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③ 遠山園生 |
・大晦日棚の奥より重出番
・こも被り白菜並ぶ倉の前
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④ 青木志津 |
・青空に手打ち高らか大熊手
・除夜の鐘待つかがり火を囲みをり |
⑤ 尾崎洋子 |
・無造作に新聞巻きて葱来たる
・日向ぼこ夫丸まりて爪を切る
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⑥ 新城岩夫 |
・初春に夢を託して筆を執る
・亡き母の面影たどる日向ぼこ |
⑦
中根弘子 |
・静けさをとどめおきたし寒椿
・銀閣寺丸窓抜けし冬銀河 |
すずき こうし
鱸鉱志先生 |
・なになくも老老二人根深汁
・紅顔の袴凛凛しく弓初 |